2007年02月13日

虫は2匹目から不思議になる

新しく採用したチップのパフォーマンスを測定している。メーカーから仕様書やサンプルデータがでているが、内部設計の詳細まではわからないし、サンプルでは条件パターンに限界がある。いろいろと実測することで分かることも多いのだ。

測定パターンは機能から傾向を推測して決める。しかし、データを読むときはアタマを白紙にしなければならない。人間は都合よく解釈したがる。推測に合致するデータを探すようになっては元も子もない。
案の定、どうしても理解できないデータがでてきた。速すぎるのだ。条件によっては適当と思われる数値もあるが、かなりのケースで処理が速すぎる傾向がでている。速いぶんには困らない。チップの未公開アルゴリズムのせいかも、などと考えたくなる気分もちらほら。しかし、ここで納得してはダメだ。

原因は測定に使った素材にあった。ワーストパフォーマンスを測定する素材だったのだが、変換ツールで素晴らしく最適化されてしまいキャッシュにヒットしまくっていた。変換ツールは自社製。騙すつもりで用意した素材まで最適化するとは良い仕事だ。

実際にはそれだけで解決したわけではない。チップ内部のロジックが絡む前提が必要なのだ。ここまできてようやくメーカーに質問を投げる。(最後の1ピースになるまで詰めないと適切な質問はできないし、こちらの勘違いという可能性も捨てきれない。サポートしてもらうのはユーザーの特権とは言え、オオカミ少年にならないだけの材料はそろえるべきなのだ) さて、この先は回答を見てのお楽しみだ。

今回、数時間で片付けられたのは「原因は1つではないかも」という姿勢を保てたからだろう。理解できない現象の理解できていない原因の数を特定できる根拠はどこにもない。0でなければ0以外だ。だいたい原因が1つならちょっとしたテストで解決してしまうものだ。
ある原因を発見した手応えが大きければ大きいほど、それを除いても解決しない事態には混乱させられる。人知のおよばぬ不思議に見え、下手をすると思考停止に陥ってしまう。すべてを理解していないのなら理解していることはなにもない。ここを飲みこむ素直さは極めて重要なスキルなのだ。

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posted by galeki at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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